略縁起
天平年間(千二百余年前)行基菩薩が、聖武天皇の勅願により、弥勒菩薩都卒の浄土に模して開創せられました。
畏くも嵯峨天皇は、当山の本尊を深く御信仰遊ばされました。
弘仁六年、弘法大師当山に巡錫、本尊十一面観音の尊像を彫刻し、更に三角の護摩檀を築いて二十一日間、国家の安泰、万民の福祉を祈念して、降伏護摩の秘法を修行せられました。
古来当山は、四国八十八ヶ所の中でも、「伊予の関所」と呼ばれ、本尊は、開運厄除けの観音、安産子安の観音といわれ、霊験あらたかで、信仰崇拝する人が、四時絶えることがありません。
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