略縁起
当山は、国定公園足摺岬の突端にあり、境内三六,000余坪(十二万平方メートル)の大道場。
今を去る千百五十余年前、嵯峨天皇の勅を奉じて、弘法大師この地に来らせ、開創せられた。
本尊は、三面千手観音菩薩、脇仏は、不動明王と毘沙門天であります。代々皇室の勅願所として栄え、また源家一門の尊崇をうけ多田満仲公は、多宝塔を建立し、源頼光公は家来の渡辺綱に命じて、諸堂を再営されたということであります。
長曾我部氏、山内氏の帰依も篤く、寛文年間には二代藩主山内忠義公により、寺塔が再建されました。明治初年の変革で衰えたこともありましたが天俊僧正、純浄律師が鋭意再興に務められ、今日に至っております。
「七不思議」と言う大師遺跡が岬突端をめぐるようにあります。
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