略縁起
天平年間(729〜48)恵明上人の手によって開基せられ、孝謙天皇の勅願寺として盛時には、寺内八丁四方に及び、六十六坊の末寺をもつ大伽藍であったが、応永年間の兵火で焼失。文明十三年当時の領主河野氏によって再建せられ、現在の本堂はその時のもので和唐様折衷の代表作として重要文化財に指定されています。
又当山には、浄土宗の開祖円光大師、二世聖光上人、三世良忠上人の自作の像があったところから三蔵院と呼ばれています。又、空也上人が天徳(957〜60年)の頃当寺をを訪れ、三年後この地を去るとき村人が名残りを惜しんでせめてお姿なりともーという懇願により自像を刻まれたのが、寺に伝えられている重要文化財空也上人像であるといわれています。民衆教化の旅の空也上人像であります。
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