略縁起
当山は、行基菩薩の開基と伝えられている。後、天平年間に伊予の大守越智玉澄が勅を奉じて、鎮護国家の道場として建立したという。法相宗の安養寺と称していたが、弘仁四年(813)弘法大師によって真言宗となり、寛平四年(892)に石手寺と改称したとのことです。
平安時代の末には七堂伽藍が完備し、鎌倉時代の末期、文保から元弘年間にかけて河野氏等によって相ついで堂塔が再建され、現在の本堂(五間四面入母屋造り)、仁王門、三重の塔は文保二年(1318)頃の建築として、鐘楼堂は元弘三年(1333)、梵鐘は建長三年(1251)と共に国宝重要文化財に指定されていますが、天正の争乱にあたって長曾我部の兵火に会いその大方を焼失したと伝えられています。
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