略縁起
当山は、第三十八代天智天皇の勅願により伊予の大守越智守興公が建立した名刹。弘法大師が四国霊場開創のおり、当地に留り御修法され、大師自らの手で掘られた御加持水が旧参道に残る。
天智天皇の念持仏である本尊千手観音菩薩を龍女が一刀三礼をしてお刻みになったことから作礼山と号し、阿坊仙人が二百四十年間遊戯三昧に住し、七堂伽藍は整ったが、或る日雲の如く消えてしまったと言う伝説により、仙遊寺と名付けられた。古くから近隣の信仰の中心であり、境内には日本最後の入定仏、宥蓮上人の五輪塔がある。伝説が多く残る山寺である。
|