当山は神亀元年今より約一千二百有余年の昔、聖武天皇の勅命により大唐(今の中国)の五台山を象徴して僧行基菩薩の草創された霊場です。
昔聖武天皇霊夢により大唐の五台山に登り文殊菩薩を拝し、三解脱の法門を授けられしもので、本尊文殊菩薩尊像は僧行基の御自作にて明治三十七年国宝に指定されたる秘仏であります。
弘仁年間に、空海弘法大師四国巡錫の砌り、当山に掛錫し、常瑜伽の大法を修し、堂宇を補繕、四国第三十一番の霊場として世に広められました。
慶長年間土佐藩主山内一豊公以来歴代藩主の尊祟篤く、山内家の祈願寺として荘厳を極め、伽藍は土佐屈指の名刹であります。
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